本当は何があなたを病気にしているのか?
(2024.7.7.作成)(2024.7.29.更新)
◆要約
医学界は、病気には「感染性」と「非感染性」の2種類がある、と分けています。
WHOの分類でも、「感染性疾患」と「非感染性疾患」(通常、非伝染性疾患、またはNCDと呼ばれる)に分けています。
しかし、事実上、すべての体調不良の基礎的メカニズムは、以下通り共通している
ため、そもそも分類の必要がありません(つまり、感染症そのものが存在しないということ。ということは、現代医学で重要な免疫の概念など多くの見直しが必要になることを意味している)。
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<共通メカニズム>
有害物質の「毒」や電磁波などの「環境毒」が、過剰なフリーラジカルの生成を
通じて酸化ストレスを引き起こし、細胞レベルで損傷をもたらしている
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というわけで、「毒」に対処すればいいだけというシンプルな結論です。
そう言われても、現実問題、ウイルスや細菌などの微生物が・・・と長年聞かされているので、中々飲み込めないかもしれません。
でも、事実は、個別の疾患自体は存在しなくて、体の「内部環境」の条件に対する
身体の『反応の表れ方』が異なっているだけなのです。そこに「毒」が関与してい
るのです(感染症に分類されているものの一部は「エクソソーム」も)。
ちなみに、中国医学やアーユルベーダには「感染症」という概念がないのです。そ
ういうことも知って頂いたうえで、参考書籍を読んで頂けたら腑に落ちやすいかも
しれません(勘のいい方は、下記メモに目を通すだけでも筋が通っていると分かるかもしれません)。
(追記)
もちろん、上記に当てはまらない「霊的」起因のケースなどあるでしょうけど、
現代病の多くは(特に慢性疾患)、上記本流にアプローチして治りが悪い時の次の
ステップの話しです(どっちが主か断定できる方は、その判定に従った順番でケア
ください)。
当初から述べている通り、ここ200年の歴史を追えば、自明の理です。
(引用した書籍・サイト・動画)
・「地球をめぐる不都合な物質」日本環境化学会編著(2019年)
・「ウイルスは存在しない」上下巻(2021年)崎谷博征著
・「本当は何があなたを病気にするのか」上巻(2023年)下巻(2024年)
ドーン・レスター、デビッド・パーカー著
・「ウイルスは妄想の産物 科学的エビデンスでウイルスと生命の真実を知る!」
トーマス・カウワン著(2024年)
・インチキな「ウイルス学」にさようなら(マーク・ベイリー医師)約2時間×3本
・ウイルス学との訣別(エキスパート編)(マーク・ベイリー医師)67頁
・細菌理論の終焉(2時間34分)
★細菌がコロナの噓を暴く(57分)
・大衆統制のための伝染病(69分)
・COVID-19ワクチンのおかげで、致命的なプリオン病が増加しており、
現在伝染する可能性があります
◆感染性疾患について
いきなり結論ですけど、ウイルス・細菌などの微生物は病気の原因ではありません(病原性はない)。
生きている細胞や好気的条件下では、微生物に病原性はないのです(細胞壁成分(エンドトキシン(内毒素)など)などの炎症性物質を放出した場合のみ炎症が引き起こされる)。
つまり、何が言いたいかというと、細菌学、ウイルス学はウソ、作り話だった、ということです。
たとえ話で表現すると、火事の現場に消防士がいるから、火事の原因は消防士だ、と言っている意図的情報操作がされているのです。
そうはいっても「細菌や真菌等は顕微鏡下に見えるし、これらの病原性はどうなの
か?」を突き詰めていかないと、本当の所は何とも言えないと考えられる方々が大半かと思います。
簡単に飲み込める話ではないので、その刷り込みを解除するきっかけ情報を二つ引用します。
一つ目。
コッホやパスツールの業績があるではないかと、頭に浮かぶ方もおられると思います。
しかし、例えば、コッホが発表した「ツベルクリン」。
当時は、検査目的ではなく、結核の治療目的に使われており、効果がなかったどこ
ろか、数千人の死者を出してしまい、コッホは逃げるようにベルリンから逃亡(例えばこちら。24分過ぎ)。
ところが、当時の宰相ビスマルクが、彼を再び時の人に仕立てた、というのが歴史の真実です。
二つ目。
まず事実として、「生きた細胞の膜の外にある、いかなるウイルスも不活性である」ということです。
ウイルスが宿主細胞の外では不活性な「非生物」ということは、明らかにウイルスの機能に関して二つの根本的疑問が生じます。
・第一は「不活性な粒子がどうやって人の間を移動し、伝播されるのか?」
・第二は「ウイルスがどうやって体内に入り、細胞に“感染”できるのか?」
ウイルスが不活性の意味は、自走する能力が欠如しているということで、この自己推進能力の欠如は、医学界も認めており、ウイルスは「運動性がない」とされます。
にもかかわらず、環境中を移動できる他の様々な粒子に乗って移動する云々と屁理屈をこねくり回していますが、いずれにしても説明に無理があります(書籍に詳しく説明されていますので、必要な方はご確認ください)。
では、何が本当の原因なのでしょうか?
それは「エクソソーム」(参考)です。エクソソームの伝播が原因です。
コロナ空騒ぎの時のシェディングもエクソソームの伝播によるものでした。この時
のエクソソームは、もちろん、人為的介入のあるエクソソーム(=ウイルスは存在しないのですが、敢えて分かりやすい表現を使えば「人工ウイルス」)です。
それから、様々な「毒」に起因しています。
結局、ウィルスなどいなくても感染は成立する、つまり、人為的エクソソームや磁性ナノ粒子の伝播が原因なのです。
ということで、「感染性疾患」に対して、そもそも細菌、ウイルスは問題視する必
要はなく、人為的エクソソーム、及び様々な毒への対策が必要、というシンプルな
結論になります。
もちろん、前提として、衛生的な環境を保っておくことは言うまでもありません(不衛生な生活環境で発生する毒素の影響を避けるため)。
◆非感染性疾患について
こちらもいきなり結論ですけど、環境・食物などから入ってくる「毒」が現代病の多くの原因です。
身の回りにある無限と言ってもいいくらに存在する有害物質の「毒」や電磁波など
の「環境毒」によりフリーラジカルが生成。それにより酸化ストレスを起こし、細
胞レベルでフリーラジカルによる損傷をもたらしている、というメカニズムです。
何はさておき、これらに対処することで健康マージンが広がっていき、最短ルートで完治に至ります。
メモ
*大雑把にピックアップしただけです。
[上巻]
◎抗生物質の毒性は、内分泌腺に影響し、特に副腎が刺激されて大量の分泌物が
血流に放出される。
◎「免疫」という概念は、外部実体が身体に侵入して感染し、それにより病気が起
こるという考えと密接に結びついている。
しかし、「細菌論」への反証が意味することは、病気が「感染症」の結果ではあ
りえないことだ。これは、「免疫」という概念全体を完全に別の角度から見直す
必要があることを意味する(免疫の定義は抗体の存在を指すので、「抗体」とい
う概念も見直す必要あり!特に検査では実際の微生物の検出試験はされず、代わ
りに「抗体」という、生物ではないタンパク質が検出されるだけというおかしな
ことをしている)。
◎特定の病気を示すとされる様々な症状として皮膚発疹は現れるが、それらを別々
の病気と見なすのは間違いだ。様々な種類のしこり、ぶつぶつ、斑点、発疹、膿
疱は、身体が皮膚を通して毒素を排出しようとする働きの表れである。
◎致命的ではないものの、塩素ガス攻撃の生き残りは、一生の間、呼吸器系問題を
抱えた事になる。ジョー・ソートンが、彼らの苦しんだ影響を詳細に説明する。
「塩素系化学物質は、特に有効な化学兵器だった。強毒性で油に溶ける為、細胞
膜を越えて肺や目、皮膚の組織を破壊し、兵士を無力化し激痛を与えられるため
だ。」これらの症状は、スタンフォード大学の記事に記述された症状と違ってい
ない。これが示唆することは、塩素ガスによる症例が当初「インフルエンザ」と
誤認された可能性である。
なお、「インフルエンザ」と誤認される呼吸器系問題を起こす化学物質は、塩素
系だけではない。ニトログリセリン、酸化亜鉛ガスなど他にもある。
◎肺と皮膚は、各々腎臓と肝臓を助ける(代理排泄という解毒プロセス)。更に
肺が果たす機能について述べる。「代理チャンネルからの毒排除で刺激が起こ
り、気管支炎、肺炎、結核が起こる。これは排出される毒の特定の化学的性質に
よって決まる」
◎人間のリン中毒の症状は、目の炎症、呼吸器系トラブル、目の火傷、皮膚の火傷
などである。興味深いことに、粘液腫症の症状は、赤眼、高熱、粘膜の腫れ、
目、鼻、口、耳の腫れ、それに呼吸器障害である。
◎NAVS(National Anti-Vivisection Society)のような組織は明確に述べてる。
人間の病気研究に適する動物種はなく、適切なモデルは人間だけであると。この
重要な点は、元生体解剖医のピエトロ・クローチェ教授も説明している。
「異なる動物種での選択さえも幻想である。実際の所は、選択があるというよ
り、行き当たりばったりの様々な可能性の中から盲目的に、もっと悪い事には、
どの動物がより便利か、より不便かを日和見主義的に決定するようなものであ
る。ネズミ、兎、モルモットは飼いやすいから『便利』であり、ネコや犬は簡単
に安く手に入るから『便利』である。つまり、決定要素となるべき一つの要素を
除くあらゆるものである。
しかし、その一つの決定要素とは、形態学的、生理学的、生化学的に人間に当て
はまる特徴を持つ動物というものだが、そのような動物は人間自身以外にありえ
ない」
◎電気的影響の大きさは、影響する身体の部分により異なるが、内分泌系は特に敏
感で、電磁放射被曝によりかく乱されうる。
全てのホルモンが重要であり、化学的にせよ電気的にせよ、その影響により生産
と放出が妨げられれば身体の適切に機能する能力に影響を与えるが、メラトニン
産生がかく乱されると多くの重要な機能に重大な影響を与えうる。
ニール・チェリー博士の記事を引用すると、メラトニンの低濃度で起こり得る様
々な影響は以下通りである。
「メラトニン産生の低下は、睡眠障害、慢性疲労、DNA損傷(がん、心臓病、
不妊、神経疾患、死亡につながる)など、人間や他の哺乳類に多くの深刻な生物
学的影響を引起す」
◎ラッセル・ブレイロック博士は、2013年7月の記事『ケムトレイルの人体への
影響。ナノアルミニウム:神経変性および神経発達への影響』で、アルミニウム
のナノ粒子がもたらす危険性を説明する。
「ナノサイズの粒子は限りなく反応性が高く、多くの組織で激しい炎症を友撮す
ることが科学的・医学的文献で示されている」
ブレイロック博士は、記事中で、アルミニウム・ナノ粒子への曝露による神経系
への健康への悪影響について懸念を表明している。
「特に懸念されるのは、脳や脊髄に対するこれらのナノ粒子の影響だ。アルツハ
イマー型認知症、パーキンソン病、ルー・ゲーリック病(ALS)などの増え続け
る神経変性疾患は、環境中アルミニウム曝露に強く関連する。
◎アスパルテームを含む食品や飲料は、砂糖が含まれない為、より健康的な選択肢
とされる。
しかし、残念ながら、アルミ缶入り清涼飲料水は、さらなる危険性をはらむ。
ブレイロック博士は次のように説明する。
「アルミ缶のダイエット飲料の場合、非常に脳に有害なフッ化アルミニウム化合
物が、アスパルテームに含まれる複数の毒素と共存し、想像しうる最強の政府認
可済みの毒物スープを作り出す」
アスパルテーム摂取による健康被害には、出生時障害や精神遅延が含まれる。
また、多発性硬化症を含む多くの疾患とも関連する。
◎薬の乱用の結果、大量の薬物や薬物代謝物がトイレに流され、世界中を駆け巡
り、最終的に我々の飲み水に入り込む。
◎最近の研究の示唆することは、水銀には、悪影響の発生しない閾値がない可能性
だ。「水銀曝露の安全なレベルはない」と明言する資料もある。
◎歯科治療で使用するもう一つの有害物質ニッケルは、クラウン、ブリッジ、歯列
矯正、部分入れ歯の構成要素となっている。その危険性は、『歯科治療に潜む
致命的な危険性』で説明されている。
「ニッケルは地球上で最も耐久性のある一方、最も発がん性の高い金属の一つ
である」
著者が説明するには、多くの歯科医師が、歯科用製品にも使用されるステンレス
鋼は「安全」との印象を抱いているとのことだ。ステンレス鋼はニッケルを含む
ため、これは間違った認識と説明している。
例えば、クラウンやブリッジなどの歯科製品に使用する合金には、ニッケルの他
に、ベリリウム、コバルト、クロムなどの毒性物質を含む化合物もある。
これまで述べたように、一部の金属は相乗的に作用する。例えば、コバルトはニ
ッケルの発がん性を高める可能性がある。コバルトとニッケルの合金の歯科製品
への使用は、不適切としか言いようがない。
◎歯科製品製造に使われる有害成分は、金属だけではない。例えば、入れ歯にアク
リルが使われる事がある。アクリルもまた、健康悪影響が懸念される有毒素材で
ある。「アクリル入れ歯は、頭痛、関節痛、疲労感、発疹を誘発する事がある」
[下巻]
◎内分泌系は非常に繊細に調整されており、子宮環境制御は1兆分の1グラムという
わずかな濃度のホルモンに依存する。時間に例えると、3169世紀の中の1秒にも
満たない量だ。
◎スタチン(=コレステロール値を下げる薬)を服用する多くの人が、自身の新た
な痛みや関節炎症状が、スタチンに起因することを知らない
◎ナターシャ・キャンベル医学博士も、その書籍『GAPS 腸と心の症候群』で腸
の炎症問題を取り上げている。
「(チームが)発見したことは、これらの子供たちの腸に様々な段階の慢性炎症
があり、大腸や小腸の粘膜のびらん、膿で満たされた膿瘍、潰瘍、大量の糞便詰
まりである」
これらは深刻な消化器系の問題で、キャンベル・マクブライド博士も発見したよ
うに、様々な健康問題を抱える子供が頻繁に生じる。彼女は述べる。
「自閉症、ADHD/ADD、喘息、湿疹、アレルギー、統合運動障害、失読症で、
消化器系異常のない子供には会ったことがない」
これらの消化器系異常の深刻な性質が示すことは有害物質の長期的体内蓄積であ
る。食物の適切な消化・加工がうまくいかず、消化された老廃物の排出もできな
いためだ。
◎非伝染性疾患(NCD)の(医学界による)説明が認めることは、未知で理解不十
分な部分を多く含むことだが、そこにもまた、いくつもの前提がある。
その一つは「遺伝的要因」が大きな役割を果たすというもので、これによりNCD
の発症や、NCDでの死亡リスクが高まるという。
言い換えれば、ある遺伝子を持つ人が、例えば、ガンのような特定の疾患発症の
「遺伝的素因」を持つことが事実とされている。しかし、そうではない。
遺伝子が決定要因との考えは、前述したように、ヒトゲノム・プロジェクトに
よって無根拠と証明済みだ(上巻第6章)。
遺伝子が人の健康状態を決定するとの考え方は、エピジェネティクス分野の研究
からも否定されている。・・・・
◎ナチュラルハイジーンが提示する病気の説明は、次のように明確に表現できる。
「病気」とは、身体が適切に機能する能力に対する障害であり、「症状」とは、
有害な物質や影響に対する身体の反応の表れであり、そこには、毒素を排出し、
損傷を修復し、身体を本来の健康な状態に戻すための作用が含まれる。
この「新たな」説明では、その単純さと前提条件の不在に加え、医学界の説明に
より提起される多くの異常を払拭している。
例えば、同じ病気とされる人の経験する症状の異なる性質や深刻さについては、
それらは同じ病気ではなく、異なることはもはや異常ではない。各個人が経験す
る様々な症状は、その人の「内部環境」の条件に対する身体の反応の表れであ
る。これは「病気」の原因に関する後の節で述べる。
さらに、この「新たな」病気の説明は、未知の仮定という前提条件には依存しな
い。・・・
◎この「新たな」病気の説明は、正統派とは異なるために物議を醸すだろうが、
事実上すべての病気のプロセスに関する科学的研究の結果により裏付けられる。
我々の主な主張の一つは、個別の疾患自体が存在しない事である。様々な
「病気」と従来的に呼ばれるものは、実際には、身体の正常機能に何らかの障害
が生じ、それが様々な症状として表れたにすぎない。
区別可能な疾患自体の不在という、この考え方もまた物議を醸すかもしれない。
それでもなお、全ての「病気」に共通な基本的メカニズムを示す証拠が増えつつ
あり、その裏付けとなっている。これは「酸化ストレス」である。
2000年6月の論文「フリーラジカルの発生と酸化ストレス」は次を述べる。
「おそらく、人間の病気における酸化ストレスの役割に関して、最も注目すべき
観察結果は、その共通性である」
フリーラジカルは、細胞代謝(細胞内で起こる化学変化)など、身体の正常なプ
ロセスにより生成される。しかし、これらの分子は不対電子を持つため、反応性
が高く、潜在的に危険である。抗酸化物質による還元がないと、周囲の細胞に
深刻なダメージを与える。体内の酸化ストレスの存在が示すことは、過剰なフリ
ーラジカルがあり、それが細胞を傷つけ始めていることだ。細胞の損傷は、
「病気」の一般的特徴でもあることに注意してほしい。
全てではないにせよ、ほとんどの非伝染性疾患において、異なる表れ方ではある
ものの酸化ストレスが共通基盤メカニズムである事を発見する研究の増加が、
2014年の論文「イントロダクション:酸化と炎症、非伝染性疾患の分子的関連性」で
述べられている。
「最近の研究が示すことは、これらの疾患の多くが、共通の病態生理学的メカニ
ズムを持つことであり、少なくともその一部では、似たような分子変化が、異な
る臓器において異なる発現をすることである」
病態生理学とは、病気の結果として起こる機能的変化を研究する学問である。
この論文はさらに述べる。
「ミトコンドリアの変化、酸化ストレス、炎症は密接に関連しており、非伝染性
疾患の発症および進行に大きな役割を持つ」
ミトコンドリアの変化や機能障害は、酸化ストレスやそれに伴うフリーラジカル
によるダメージの結果として起こりうることに留意すべきだ。
炎症は、多くの主要NCD(非伝染性疾患)の重要な側面だが、医学界が示唆す
るようなそれらの要因ではない。
むしろ、実質的に全NCD共通の根本メカニズムである酸化ストレスが炎症を起
こすのだ。これを、2014年の論文『炎症過程における酸化ストレスの役割』が
示す。「近年、酸化ストレスが炎症の発生と持続に重要な役割を果たすという
証拠が現れている」
◎酸化ストレスは、主に非伝染性疾患に関連するものの、「感染症」との関連も
20年以上前から認識されている。1995年の論文『HIV感染症における酸化ス
トレスの役割』が示す。
「無症状のHIV感染者の発症初期には、酸化ストレスの徴候が認められる」
医学界の主張としては、フリーラジカルの機能の一つは「病原性微生物」の攻撃
から身体を守ることというが、これは明らかに誤りだ。仮に正しければ、酸化ス
トレスとHIVその他のいわゆる「細菌」による「感染」は共存しえない。侵入
した病原体はフリーラジカルにより破壊されるはずだからだ。これは、病気の
「細菌論」の文脈における、さらにもう一つの異常である。
しかし、この異常は「新たな」病気の説明により排除される。この説明では、
「細菌」への言及は一切なく、酸化ストレスとフリーラジカルによるダメージの
役割を完全に認めている。
また、寄生虫が原因の感染症でも酸化ストレス発生が確認されており、2012年
の論文『寄生虫に侵入におけるフリーラジカルの関与』は次を述べる。
「寄生虫に感染した人間や動物における酸化ストレスの存在が、いくつかの研究
で報告されている」
これらの論文はいずれも、「感染」により酸化ストレスが起こるとするが、フリ
ーラジカルの目的が「感染」からの身体の防御という主張とは完全に矛盾してい
る。
更に、「感染」が酸化ストレスを起こすと主張するにも関わらず、医学界はその
メカニズムを理解できていない。これが、2017年の論文『感染およびその結果
の疾患における酸化ストレス』に示されている。ここでは、多くの「感染症」
において酸化ストレスが存在するという圧倒的証拠に言及しつつも、次を述べ
る。
「大多数の感染因子が宿主の酸化還元システムに与える影響は十分には明らかに
されておらず、発表されたデータも物議を醸している」
残念ながら、「微生物は病原体である」と医学界が信じ続ける限り、この論争は
続くだろう。
もう一つの特に重要な発見がある。
病気の原因となる「物質や影響」が(人体に)有害な作用をもたらす共通メカニ
ズムとしては、フリーラジカルが起こすダメージを伴う酸化ストレスであること
だ。毒性物質と酸化ストレスの関連は、1995年の論文『毒性と疾患におけるフ
リーラジカルの役割』が示すように、20年以上前に認識されていた。
「多くの生体異物の毒性は、フリーラジカルを形成する外来化合物の代謝的活性
化に関係している」
生体異物とは、身体にとって異物となる物質のことで、医薬品を含む合成化学物
質を指す言葉として一般に使われる。医薬品が「生体異物」のカテゴリーに含ま
れることは、身体が「医薬品」を毒性の「異物」として認識し、排出される必要
のあることの裏付けとなる。
医薬品が、健康の増進よりもむしろ害になるとの主張は、あらゆる毒素が害にな
る同じメカニズムを、医薬品が生み出すという認識によって立証されている。
言い換えれば、医薬品もまたフリーラジカルの発生を増加させる。
◎フリーラジカル産生が劇的に増加すれば、酸化ストレスが生じ、フリーラジカル
によるダメージを起こしうる。このメカニズムは、心臓系に影響するものを含
め、事実上あらゆる種類の「病気」に共通と認識されている。
◎フリーラジカルによるダメ―ジは、あらゆる種類の身体活動の必然的結果では
なく、それを中和できる十分なレベルの抗酸化物質を欠く場合にのみ発生する。
残念ながら、エリートアスリートを含むほとんどの人は、運動量増加に伴い抗酸
化物質摂取を増やすべきことを知らない。
◎ショ糖もしくは精製糖は、加工食品の一般的成分であり、糖尿病を含む多くの
健康障害に関係する製造物質である。
ショ糖の摂取は、身体の正常は制御機構を乱し、血流に放出される糖レベルを急
上昇させる。この「糖分急増」が、フリーラジカル発生を増加させ、それが酸化
ストレスやフリーラジカルによるダメージになりうる。
全てではないが、これがほとんどの慢性的健康問題の根本メカニズムと広く認識
されており、ここには糖尿病を含む。
◎電磁放射と酸化ストレス、細胞損傷、ガンの関係と、その直接的かつ因果関係を
示す多数の証拠がある。
2018年5月の論文『近隣基地局の無線周波放射により、スウェーデン・ストック
ホルムのアパートで高レベルが検出された:症例報告』が述べる。
「RF(無線周波)は、フリーラジカル増加や抗酸化防御システムの変化により、
脳を含む生体システムに酸化ストレスをもたらす(事実上すべての体調不良の基
礎的メカニズムと共通している)」
この論文では、無線周波放射の発ガンリスク増加を示す研究結果に言及し、無線
周波放射をグループ2Bから、既知のヒト発ガン性物質カテゴリーのグループ1に
格上げするよう勧告している。
◎脳内の酸化ダメージは、神経系障害を引き起こす。最近では、酸化ストレスが、
うつ病、不安障害、高い不安レベルにも関与すると言われている。