(2024.4.25.作成)(2024.8.6.更新)
【第一グループ】12のシュスラーソルト
150年ほどの歴史があることからも分かりますが、心身の病状に対してきちんと
「原因アプローチ」できているので使われ続けています。
そして、シュスラーソルトについての理解が進めば進むほど、ほとんどの病状の
発症原因は、生活習慣・食習慣・環境の問題にあると明確に分かります(当初からお話ししている通りで、1860年代からの病気の歴史を追えば誰にでも推測可)。
なお、私たちがこれを活用する場合、応急手当的な位置づけです(緊急時、著効を
示す可能性あり)。そして、平行して、生活習慣・食習慣・環境の問題を問診等により炙り出して、“原因に気づかせ”再発のない完治にまで持っていきます(シュス
ラーソルト処方だけで見かけの完治まで持っていける可能性はあります。しかし、
それだけではそのうち戻ります。再発のないレベルにまで完治させるには、気づかせることが必要不可欠です。それがセラピストの真の役割です)。
◆No.1カルクフロアー12X(フッ化カルシウム)[キーワード]弾力性
◆No.2カルクフォス6X(リン酸カルシウム)[キーワード]再生・造血
◆No.3ファーランフォス12X(リン化鉄)[キーワード]血、炎症第1段階
◆No.4ケーライミュア6X(塩化カリウム)[キーワード]デトックス、炎症第2段階
◆No.5ケーライフォス6X(リン酸カリウム)[キーワード]神経と頭
◆No.6ケーライソーファー6X(硫酸カリウム)[キーワード]皮膚と肝臓、炎症第3段階
◆No.7マグフォス6X(リン酸マグネシウム)[キーワード]鎮痛
◆No.8ネイチュミュア6X(塩化ナトリウム)[キーワード]水分調整
◆No.9ナットフォス6X(リン酸ナトリウム)[キーワード]酸性・酸化
◆No.10ナットソーファー6X(硫酸ナトリウム)[キーワード]排出
◆No.11シリカ12X(二酸化ケイ素)
[キーワード]神経のリラックス、結合組織、皮膚、髪、爪、副鼻腔炎
◆No.12カルクソーファー6X(硫酸カルシウム)[キーワード]粘膜の浄化
(参考情報)
・「シュスラー博士の顔診断」ペーター・エムリヒ等著(2010年)
・シュスラーソルト
・ティッシュソルトとは(ベセスダホメオパシーショップ概要はこちら)
・12のティッシュソルト一覧
・ティッシュソルトの記事
・「バイタル・エレメント 第2版」由井寅子著(2019年)
入力情報の一例
★シュスラーソルト活用前に必ずこちらに目をお通し下さい(臨床例はこちら)。
今から24時間、体内の必要なところ全てに、必要なタイミングで必要なだけ、
ドイツ・プリューガー社シュスラー・ソルトのNo.9ナットフォス6X液の周波数
*たいていの問題は、
・第一グループの上記「12のシュスラーソルト」で対処できます。
しかし、それでうまくいかない時は、以下グループの中から追加選択下さい。
・第二グループの「12の細胞活性ティッシュソルト」
・第三グループの「12の微量元素レメディ」
・第四グループの「13の生体・環境元素のレメディ」
*ポーテンシーの「X」と「C」の違いは<1><2><3>をご覧ください。
*「体内の必要なところ全て」は、「口腔粘膜」、「鼻粘膜」がより適切な場合も
あり得る。また、対象を指定して、以下入力情報でもいける可能性あり。
「胆石に最適なドイツ・プリューガー社シュスラー・ソルト液の周波数」
*少し職人芸的な要素があるので、少し練習が必要かもです。なお、より簡便な
ニューライフリメディ療法もいいかもです。
<入力情報例>
今から10分間、Aさんの全てのエネルギー体に〇〇(例;水銀デトックス)対応
のレメディ・ポテンタイザーで作ったレメディ液の周波数
<参考>
・レメディ・ポテンタイザー
・結果が伴わない時には、ライフ周波数リスト<1><2>から周波数を拾って
入力するとよいかもしれません。
◆No.1カルクフロアー12X(フッ化カルシウム)[キーワード]弾力性
硬化したものは全てカルクフロアーにより改善され、弛み過ぎたものは、本来の緊
張力を取戻す。この2つの作用が際立つ(組織に伸び縮みする弾力を与える。弾力性を持つ組織、特に皮膚や関節の健康に関連)。
きめ細やかな、美しい肌を作る。
妊娠中に摂ると会陰の伸びがよくなり、出産時に裂けるのを防ぐ。
*カリウム、カルシウム、ナトリウムは、拮抗作用がある(=併用NG)。
[顔]ニスを塗ったようなツヤがある。目頭に、褐色~赤み~黒みがかった地の細
かいさいの目状のしわがあったり、皮膚の扇形の小じわが目につく。
[舌]荒れている、ザラザラしている、乾いている、褐色
[悪化]最初の動作、寒冷、湿気、すき間風、天候の変化、捻挫
[好転]連続した動作、暖かさ、さする、冷湿布
<こんな症状に>
[精神](以降この項目の詳細はこちら等を参照)
◎決められない
◎地に足がついていない
◎人間よりお金の方に価値を置く、けち
◎深い落ち込み
[全般]
◎皮膚・血管・組織の弾力、シワ
靭帯・筋肉・関節・腱の緊張と過伸展による疾患(腫脹、硬い結節)
偏平足、臓器下垂、大人の臍・鼠径ヘルニアの傾向
動脈硬化、痔、静脈瘤
皮膚の亀裂・ひび、妊娠線、術後の癒着等
◎骨膜の破損
◎骨・歯の問題―骨形成障害、もろさ、踵の骨棘、虫歯、ひどく敏感な歯茎
◎ガングリオン
◎リンパの腫れ
◎フッ素の害(骨肉腫、もろい歯、斑状歯、甲状腺、腎臓傷害、筋腫)
◎視力の低下、年配者の白内障、老人性難聴
◎胃拡張、爪の成長障害・真菌、傷跡の隆起など
[妊婦]
◎妊娠中に与えると分娩がうまくいく
◎胎児の骨の問題、口唇口蓋裂(みつくち)
◎弱い陣痛
◎腺の硬化(扁桃腺、入選、痔核、腫瘍)
◎便秘(直腸の筋肉弛緩によるもの)
[場所]
骨膜 静脈 動脈 腺 筋肉 皮膚 左側
◆No.2カルクフォス6X(リン酸カルシウム)[キーワード]再生・造血
代謝全体、神経系、心臓の刺激伝導系に作用する。
疲労や消化不良と関連組織の修復。構造を固める役割。
骨、筋肉、神経、造血、筋肉づくりと、全てにおける成長・再生の鍵となる。
細胞膜を安定する働きもあり、筋肉労働にも重要。
タンパク形成に必要。
不足するとタンパク質は使用されずにタンパク質の小片が堆積し、でっぷりとした肥満になる可能性がある。
ミネラルバランスの維持。免疫強化。最高の強壮薬。
*カリウム、カルシウム、ナトリウムは、拮抗作用がある(=併用NG)。
[顔]顔の上半分の白さがより顕著
[舌]厚くて白い舌苔がある、まれにカサカサした感覚
[悪化]安静時と夜、天候の変化、すき間風、冷気、湿気
[好転]夏、暖かい乾燥した空気、横たわる
<こんな症状に>
[精神]
◎物忘れが激しい
◎(疲労で)考えることができない
[全般]
◎成長期の問題に最適合(急速な成長 or 並外れて小さい)、成長痛
◎骨や歯の強化・再生(妊婦、胎児、歯の脆さ、骨粗鬆症、骨折の治りが悪い等)
◎症状が治癒しにくい 、疲れやすい、天気に敏感
◎あらゆる種類の病気に罹りやすい
◎あらゆる種類のアレルギー、頭の湿疹・吹き出物、
◎造血障害(貧血、特に成長期)、貧血が原因の痙攣と痛み
◎心臓リズム障害
◎生理痛、帯下や生理の量が多い
◎回復期
◎睡眠障害(「No.5ケーライフォス6X」が役に立たないとき)
◎捻挫しやすい足・偏平足・開帳足(カルクフロアーはぴんと張って弾性を増す、
カルクフォスは強く硬くする)、皮膚・靱帯の衰え(特に膝)、四肢しびれ
◎全般的な衰弱
◎リンパ腺の問題
◎出血傾向
◎傷あと(組織が硬化しているときには「カルクフロワー」が役立つ)
◎肺疾患、病的発汗傾向、尿蛋白、リンパ節の腫脹など
*骨粗鬆症予防は、「No.1カルクフロワー12X」と「No.11シリカ12X」を共に
*貧血にもよく合い、「No.3ファーランフォス12X」と一緒に使用することで、骨
と血の栄養となりますから、成長期、骨粗しょう症、貧血、妊娠中の問題に使用
するとよい。
[妊婦]
◎乳がしょっぱいため赤ん坊が飲まない
◎妊娠中、手足の節々が痛い
◎産後の疲労
[場所]
骨 縫合 骨膜 軟骨 腺 神経 腹部 胸部
◆No.3ファーランフォス12X(リン化鉄)[キーワード]血、炎症第1段階
炎症の第1段階(分泌物のない乾いた腫脹)に対する主要な無機塩。
鉄が不足すると血液循環が悪くなり、組織炎症の原因となる。腸の筋肉に鉄が欠けると下痢を引き起し、腸壁に鉄が欠けると、結果的に便通が悪くなる。
体の防御作用や解毒作用にとって重要。
[顔]目が落ちくぼみ(突然そうなることもよくある)、しばしば目の
周辺に黒い隈がある
[急性]炎症性の熱(第1段階)。熱の赤みはまず額に、次に頬にくる。特に身体
を酷使した後や寒さによって、体温上昇、鉄の赤みが生じる。
[舌]きれい
[悪化]夜、暖かさ、動き
[好転]寒さ、安静時
<こんな症状に>
[精神]
◎取るに足らないものなのに、山ほどの大きさに思える
◎非常におしゃべり・イライラ
[全般]
◎鉄不足による貧血
◎炎症の第1段階(すべての炎症の初期)
◎急性の発熱(39度まで※39度を超える場合は「No.5ケーライフォス6X」)
◎痛み(熱、動きで悪化する)の応急処置
◎筋肉の張り・しまりの喪失
◎皮膚のかゆみ
◎血行障害を伴うリウマチ性の疾患
◎事故やけがの生傷・青あざ、Ⅰ度の熱傷
◎捻挫、夏の下痢など
[妊婦]
◎妊娠中の貧血
◎食べたものを全部吐くつわり
◎妊娠中の熱
◎産後の産褥熱
[場所]
循環(肺、耳、鼻) 血管 血液 心臓 脳 粘膜 骨
◆No.4ケーライミュア6X(塩化カリウム)
[キーワード]デトックス、炎症第2段階
炎症の第2段階(白や灰白色の分泌物、または白い粘液性のネバネバした分泌物がある)の主要な無機塩。
炭水化物代謝とタンパク質構築の活性化に用いられる。
血液の流れを促し、凝固を防ぐ。血液内の毒を排出する。鬱滞除去。腺・粘膜・リンパ系の健康に関連。
*カリウム、カルシウム、ナトリウムは、拮抗作用がある(=併用NG)。
[顔]目の下にだけ、ミルクのような青みがあることがよくある。または、
赤みを帯びて変色した部分がある
[舌]白い舌苔がある、時々厚くて白い~黄色っぽい~灰色のこともある
[悪化]動き、脂っこい食べ物、濃厚な食物、冷たい飲み物
[好転]暖かさ
<こんな症状に>
[精神]
◎餓死するのではないかと思っている
◎些細なことへのいらだちと怒り
◎静かにじっとしている
[全般]
◎炎症の第2段階(中期の炎症止め。白い分泌物or白い粘着性がある濃い分泌物)
◎リンパの腫れのNo.1レメディ、腺の腫れ(扁桃腺・耳下腺)
◎予防接種の害、麻酔・病原体・薬などの毒の分解
◎鼻づまり、咳、風邪の症状、おたふくかぜ
◎肺炎、肋膜炎、ねっとりと糸を引く粘液のある気管支炎
◎耳の疾患、耳管カタルからの聴覚障害、粘液質の耳、耳垢が多い
(「No.3ファーランフォス12X」を使うとより中耳炎に適合するようになる)
◎目の炎症
◎慢性的な関節疾患、リウマチ、痛風、腱鞘炎
◎慢性的な膀胱炎・腎炎、慢性虫垂炎の刺激性の痛み
◎粉状の鱗屑のある乾いた皮膚疾患、炎症性の小水疱のあるヘルペスのような吹き
出物、はしか、乾いた発疹、いぼ
◎痔出血、病的な空腹感(激しい食欲)など
*非常に感情的で、あらゆることを強烈に受け止め、過度に共感する。例えば、自
分の子供に共感し、自分の欲求を忘れてしまう母親などがその典型。まず第一
に、家族のことを考えることで自分の病気を長引かせる。自分自身の欲求をな
おざりにする期間が長く続くと、炎症という形で現れてくる。
[妊婦]
◎白い胃液を吐くつわり
◎産褥熱のNo.1レメディ
◎乳房のはれ
[場所]
上皮(喉、耳管) 粘液腺 後頭部 筋肉 左側
◆No.5ケーライフォス6X(リン酸カリウム)[キーワード]神経と頭
この最も重要な無機塩が不足すると、身体的、精神的、知的能力の低下を招く(この状態が続くと、血液の質が悪くなり白血病になることもある。ケーライフォスは白血病に適合するレメディでもある。透析をしている人にも必要)。
あらゆる精神的ストレスや肉体的消耗状態、特に神経系(なかでも中枢神経系、自律神経系)に対する素晴らしい作用がある。
増殖した病原菌を殺菌しなければならないとき、体は緊急にケーライフォスを必要とする(体内の抗生物質的存在!)。
「No.8ネイチュミュア6X」とともに組織の形成を司っている。
*カリウム、カルシウム、ナトリウムは、拮抗作用がある(=併用NG)。
[顔]特に顎やこめかみに、灰色の青ざめたような変色が現れる。慢性的な
場合は不眠。
[舌]からし色の舌苔、悪臭、乾いている
[悪化]心配、疲労、痛み、努力、緊張、冷たい乾燥した空気、思春期
[好転]食べること、軽い動作
<こんな症状に>
[精神]
◎非常に神経質で心配性
◎物忘れが激しい(文章の文字を間引きして書く)
◎音に対して敏感で音を嫌がる
◎感情を抑えられない
◎うつとため息
◎エネルギーがなく疲れやすい
◎不眠
◎頭の使い過ぎでボーッとする
◎仕事や規則を嫌う
[全般]
◎極度の精神的疲労、身体的疲労、神経衰弱
◎器質性心臓疾患治療のサポートに、心筋・心臓神経の緊張緩和
◎伝染病による肉体・精神の衰え(体内の抗生物質的存在!)
◎高熱(38.5度以上)
◎歯茎の出血、口臭
◎精神性頭痛、音に敏感で後頭部に頭痛
◎鮮やかな黄色、オレンジがかった黄色の分泌物
◎腐った不快な臭いのする分泌物のある慢性症状
◎麻痺、筋肉の衰弱、運動神経が弱く痙攣を起こしやすい
◎治りが悪く化膿した傷、出血、脱毛症など
[妊婦]
◎神経質なため、胎児が堕りそうになる
◎産後の疲労や過労
[場所]神経[脳;脊髄] 排泄 粘膜 皮膚 片側
◆No.6ケーライソーファー6X(硫酸カリウム)
[キーワード]皮膚と肝臓、炎症第3段階
炎症の第3段階(黄色い粘液性の分泌物がある)に対する主要な無機塩。
主に表皮と上皮組織に作用するので、この無機塩が不足すると、表皮や皮膚領域全体が損傷する。
皮膚と肝臓を経由した解毒のプロセスを促進する、最も重要な解毒薬で、肝臓のレメディーでもある(※「No.10ナットソーファー6X」と並んで)。
「No.3ファーランフォス12X」と並んで、不可欠な酸素運搬体であり、それによって、規則的な細胞更新がされている(不足すると新鮮な空気に対して非常に大きな欲求が生じる)。
細胞から代謝老廃物を排出する働きをしている(代謝が妨げられ、老廃物が出てい
かない場合、代謝産物は次第に皮膚や結合組織や消化管に集まり蓄積される。ホルモン代謝も妨げる)。
脂肪分に顕著な作用を及ぼす。
*カリウム、カルシウム、ナトリウムは、拮抗作用がある(=併用NG)。
*症状が進まず、押し出しきれない時にも使用するとよい。
[顔]茶色がかった黄色~黄褐色
[舌]黄色っぽい、ネバネバしている
[悪化]暖かさ、卵
[好転]涼しさ
<こんな症状に>
[精神]
◎とてもイライラしている
◎夕方不安になる
◎頭を使うと悪化する
◎いつも急いでいる
◎恥ずかしがり屋
◎頑固で自分勝手
[全般]
◎炎症の第三段階(化膿した発疹、黄色や緑の粘液、カタル、肝炎、腎炎など)
◎病後の回復期、全般的に疲れ切った状態
◎体が温かい(冷たい手足)
◎(ベトベトする)多量の黄色の分泌物
◎皮膚の炎症、アトピー、皮膚の問題全般
◎毛髪の成長障害(※「No.11シリカ12X」とともに)
◎黄色く粘々した鼻汁が出る鼻かぜ、カタル(粘膜の滲出性炎症)、
耳・気管支・目の結膜などの慢性粘膜カタル(化膿)、胃腸カタル
◎副鼻腔炎(副鼻腔・前頭洞・上顎洞の化膿。鼻粘膜の上にすり込む。硬化部が
弛み、詰まりが全て流れ出て全治可能になる)、耳だれ、黄色い分泌物
◎あらゆる解毒作用や分泌作用の促進に
◎抗生物質治療後の後治療として
◎喘息
◎リウマチ性の関節痛、慢性病の肝臓の解毒に、もろい爪、フケなど
*慢性副鼻腔炎は「No.11シリカ12X」も参照
[場所]
上皮(呼吸器、皮膚) 腺
◆No.7マグフォス6X(リン酸マグネシウム)[キーワード]鎮痛
全ての無機塩の中で最も広範囲な作用領域を持っている。これが不足するとあらゆ
る種類の痙攣が起こる。それと一緒に、電気が走るような、遊走性の、場所が変化
する痛みが発生する。バイオケミカル鎮痛・鎮痙薬!
リン酸マグネシウムの代謝障害は、痙攣だけでなく、不安を引き起こす。
リン酸マグネシウムは、不随意筋活動の駆動物物質。腺、神経、腸の蠕動運動、
心筋のリズミカルな収縮を司っている。筋肉系組織を調整し、こわばりをほぐす作用もある。
泌尿・生殖器全体の細胞再生と硬くなった組織に柔軟性を取り戻すために、常に重
要である。また、膀胱系の強化に直接的な影響を及ぼす。
[顔]赤みが典型的。直径3㎝程の明るい赤色のしみが、両頬の小鼻脇に現れる
[舌]きれい
[悪化]冷気、すき間風、冷水、夜、極度の疲労
[好転]暖気、熱い風呂、圧迫
<こんな症状に>
[精神]
◎ものごとをきっちりと考えることが嫌いで、忘れやすい
◎常に独り言を言う、または、黙ってむっつり座っている
◎物を色々な所に移す
◎敏感で神経質
[全般]
◎極度の緊張
◎神経の興奮状態と不安状態
◎チョコレートの渇望(リン酸マグネシウム不足の特別な兆候)
◎ぎっくり腰・歯痛・痔・神経痛などの一般的な痛みや生理痛、片頭痛発作、
胃・腹・胆石・腎結石等の疝痛
◎筋肉の痙攣やつり(こむら返り、狭心症、初期段階の片頭痛など)
◎膨張した腹、お腹のガス
◎細くやせた人で神経質な人向け
No.7マグフォスは身体的な症状とともに神経も立っている人
No.5ケーライフォスは精神や神経の疲れがある人
◎動脈の石灰化、血管痙攣による血行不良、心臓領域の狭小感(心臓の冠状血管の
疾患)
◎のぼせ(頭が赤く汗をかかない熱 更年期)
◎便秘と下痢
◎不眠症、夜尿症、神経性の皮膚の痒み(特に老人)、チック、喘息など
*急性の痛みや痙攣発作には「ホットセブン」。詳細はこちらをご覧ください。
*電磁波被曝は、非常に多くリン酸マグネシウムを消費する。過度のテレビ、コン
ピューター仕事、コンピューターゲームなどは、頭痛や首筋の痛み、睡眠障害な
どを引き起こす。
[妊婦]
◎出産時の引きつるような痛み
◎胎盤剥離
[場所]
神経 筋肉 右側
◆No.8ネイチュミュア6X(塩化ナトリウム)[キーワード]水分調整
塩化ナトリウムは、あらゆる組織と体液内に存在し、体液の代謝、熱代謝の調整、
粘液と粘膜の形成に関わっている。細胞や赤血球などの再生にも塩化ナトリウムがなければならない。
体が安定した水分バランスを保っていることが、あらゆる栄養素を運搬するための前提条件!
塩化ナトリウムの作用は、血液、リンパ液、組織液、汗、粘液、消化液、胃酸など、すべての体液に及ぶ。
情緒の不安定と関連。
*カリウム、カルシウム、ナトリウムは、拮抗作用がある(=併用NG)。
[顔]身体組織も同様だが、はれぼったくブヨブヨで浮腫んで見える、毛穴が開い
ており、皮膚はテカテカして見える、髪はふけが出ることがよくある
[舌]きれい、粘液や小水疱がある
[悪化]午前中、湿った冷たい天気、熱(太陽、夏)、精神的な緊張、思春期
[好転]乾いた暖かい空気、新鮮で冷たい空気
<こんな症状に>
[精神]
◎絶望(特に未来に)
◎同情を嫌う
◎いつも過去にあった不愉快なことが思い出される
◎涙がそこまで出かかっているのに耐える
◎気難しい
◎非常に傷つきやすい
[全般]
◎うつ病、神経衰弱、気力の衰え
◎体内の水分バランスの問題(例:下痢、胃カタル、便秘、むくみ)
◎水っぽくて白っぽい分泌物、涙や鼻水を伴う風邪、涙や唾液の分泌が多すぎる
◎栄養失調、たくさん食べてもやせている、貧血、食欲不振、母乳の出が悪い
◎心臓機能低下、甲状腺機能低下
◎前頭部の頭痛(朝に悪化する)
◎乾き、唇のひび割れ(多くは下唇中央が裂ける)、口角亀裂、褥瘡、乳頭の割れ
◎湿った湿疹、白癬、汗による手や脇のただれ、乾燥肌、フケ、脱毛
◎乾燥した粘膜(喉の問題、ドライアイなど)
◎更年期の熱のぼせ(汗が滝のように流れる)
◎ポキポキと鳴る関節
◎高血圧
◎血行障害で手足が冷たい
◎発疹、ヘルペス、帯状疱疹(水分を含んだ水泡がある)
◎唾液、涙の増加と減少
◎関節リウマチ、熱傷、痔瘻など
*塩化ナトリウムの代謝が妨げられると、体液が滞留するか、干からびるか、の
どちらか極端に現れる。
感情的なレベルでも同じことが起こり、感情があふれ出たり、萎縮したりする。
悲しげで涙もろく、すぐに泣きだすか、または、内面は悲しんでいるにも関わら
ず、全く泣くことができない場合もある。
それは十分な保護を受けられない家庭環境の中で、早いうちから精神的動揺を抱
えるようになったことに起因していることがある。
ネイチュミュアはそうした障害がすでに早くからあったとしても、それを調整す
るよう働く。
塩辛い薬味の利いた料理に対する渇望があるのも特徴。
[妊婦]
◎つわり
◎白っぽい体液を吐く
◎出産や授乳中に髪の毛が抜ける
[場所]
精神 心臓 粘液腺 脾臓 肝臓 腸 皮膚
◆No.9ナットフォス6X(リン酸ナトリウム)[キーワード]酸性・酸化
リン酸ナトリウムは、脳細胞、神経細胞、筋肉細胞、血液細胞に存在しており、
・酸や脂肪の代謝を調節
(胆汁を生み出し、胆汁と膵液の濃度を正常に保つ。粘液や胆汁が濃くなる、
胆管が太くなる、コレステロールが固まるのを防ぐなど)
・糖を分解、酸を中和し腎臓から排出(超重要なプロセス!)
・過剰な水分を排除し、水分の調整を行う
などの働きがある(脂っこい食事が好きな人、体の酸性化が気になる人に必須のもの。酸っぱい分泌物や関節の健康、消化の問題と関連)。
肉やソーセージなどの加工食品、甘いもの等により、体内に酸が多く発生すると、
体内のリン酸ナトリウムの蓄えをほとんど使ってしまう。その為に、二番目に重要
な脂肪代謝が疎かになり、皮膚上に排出する。その結果、以下のことが起こる。
・質の悪い脂肪は皮脂腺を塞ぎ、ニキビとして現れる。脂肪の排出が続くと、非常
に脂肪の少ない皮膚となる(因みにNo.8ネイチュミュアは湿り気のない皮膚)。
こうなったら脂肪を含んだクリームは受け付けない。
・体が脂肪を排出できず、脇、胸、鼠径部に軟らかい脂肪質を作る(結節形成)。
そして慢性リウマチを起こし、酸性体質のため痛みも激しくなる。
*カリウム、カルシウム、ナトリウムは、拮抗作用がある(=併用NG)。
[顔]主に小鼻に脂っぽい光沢がある、赤ら顔、髪も脂っぽい
[舌]舌苔が白っぽい~黄色
[悪化]砂糖、小児、射精、月経時、酸っぱい食物
[好転]?
<こんな症状に>
[精神]
◎何か悪いことが起こると考え恐怖になる
◎目的がない
◎神経質
◎何でもないことを気にする
[全般]
◎甘いもの(体を酸性にする)・麺類に対する欲求、激しい食欲
◎揚げ物、濃厚な味を切望する、脂肪分の多すぎる食品を食べた後の苦しみ
◎皮膚が脂っぽく毛穴が大きい、脂漏性湿疹、小水疱か嚢胞のある皮膚湿疹、
Tゾーンのてかり、または乾燥した皮膚や髪の毛
◎腺の多い部位(わき・胸・鼠径部など)の柔らかい結節
◎胆嚢炎、膀胱炎、腎炎、胆石、膀胱結石、腎結石、黄疸、肝臓痛
◎乳酸、尿酸の過剰により、リウマチ・痛風・関節炎になりやすい人
(「No.10ナットソーファー6X」も共に使うといいケースがあるかも)
◎胃酸過多、胸焼け、消化不良、ゲップ
◎酸っぱいニオイ(汗)や味、黄色い分泌物、過酸症
◎特に子供の急性病・慢性病、坐骨神経痛
◎慢性的な弱さ、疲労
◎骨粗しょう症のサポートとして
◎扁桃炎、咽頭炎、結膜炎など
[妊婦]
◎胃液を吐くつわり
[場所]
後頭部 粘膜 十二指腸 胆嚢 生殖器 神経 胃腸
◆No.10ナットソーファー6X(硫酸ナトリウム)[キーワード]排出
「ナットソーファー」は、水分バランス調節に非常に重要な役割を果たす。具体
的には、過度の水分を身体から排出させ、腸(特に大腸)の活動を活発にする。つ
まり、身体の代謝老廃物の排出促進剤でもあり、毒の排泄剤の作用もある。
同時に、肝臓と胆のうの重要なサポートをしている。具体的には、肝臓の毒素を分解し、胆汁の流れをよくし、腸を通して排除することができる。ということで、
とてつもない解毒作用がある。
脾臓にも作用する。血液に酸素を供給する。
*ナットソーファーはシリカと共に抵抗体を上げるNo.1シュスラーソルトである。
抵抗体が下がると水虫、カンジダになったり、化膿しやすくなったりする。
*「No.8ネイチュミュア6X」は体細胞に適度に水分を補給して毒を排出させる。
*「No.6ケーライソーファー6X」も解毒作用を持つ。どちらがよいかわからない
ときは、一緒に摂ってもよい。
*カリウム、カルシウム、ナトリウムは、拮抗作用がある(=併用NG)。
[顔]緑色がかった黄色、または炎症性の赤み(この赤みは表面に現れ、どちらか
と言えば、つやがなくくすんで見える)、鼻が赤いことがよくある
[舌]汚れていて茶色っぽい、緑色がかった舌苔ができる、苦い味がする
[悪化]湿気、左側を下にして横たわる、けが(頭・脊柱)、暖かい雨天、
早朝(AM4~5時)
[好転]外気、乾燥した天候
<こんな症状に>
[精神]
◎自殺したい、頭を打って以来うつ病や自殺願望が出る
(頭を打ちやすい傾向があり、頭を打って以来、自殺を考えるようになった精神
病のケースに一番適合するレメディ)
◎休息が必要、しかしイライラして夜になると眠れない
◎音楽を聴くと落ち込む
◎悲しみ、苦悩
◎強い義務感や責任感
[全般]
◎流行性感冒
◎頭の外傷、古傷 (事故やケガで必ず頭を打つ)
◎多量の分泌物(黄色・黄緑色)
◎化膿性の症状(「No.9ナットフォス6X」や「No.11シリカ12X」と共に使用)
◎消化不良、便秘、朝の下痢
◎分泌・排泄器官(肝臓、胆嚢、すい臓、腎臓、膀胱、腸)の疾患
◎二日酔い(アルコールの分解)
◎いぼ(目の周り・顔・胸にある)
◎腫れあがった目(特に朝)、腫れた涙嚢
◎むくんだ足(過剰な水分摂取による血液の流れる力の調節)
◎鼓腸(においのする腸内ガス)
◎関節に痛みが走る、痛風、リウマチ
◎高い血糖値
◎皮膚のムズムズする刺激、痒みのある刺すような湿疹、じんましん
*毒が溜まると人間の内面的な自由にも影響を与える。腸が老廃物で詰まると人間
は緩慢になり、臨機応変さがほとんどなくなってしまう。
そうなると、人生を怒りのフィルターを通して見るようになり、しゃくし定規に
原則を振り回しはじめる。これはその人自身を苦しめ、本人もそれを感じている
が、自分自身の重荷の奴隷になり、抜け出せなくなってしまっている。
そういう時、解毒すると、精神的にも身体的にも負荷を減らすことができる。
[場所]
後頭部 肝臓 胆嚢 膵臓 腸 肺
◆No.11シリカ12X(二酸化ケイ素)
[キーワード]神経のリラックス、結合組織、皮膚、髪、爪、副鼻腔炎
結合組織(=上皮組織、筋組織、神経組織をつなぐ組織)、上皮、粘膜、髪、爪、骨、神経は、ケイ素を成分として持っている。肺、リンパ節、副腎には多くのシリカが含まれている。
ケイ素は、これらの組織に「硬さ」と「抵抗力」を与える。これが欠けると、疲労
や栄養不良が現われ、老化が早まる。美しさをつくるのにも重要なレメディー。
以下、具体的に少し記述。
「皮膚」の健康に関わる。皮膚は体の最も重要な排泄器官の一つで、我々の健康状
態を映す鏡。汗の形成にも関わっており、過剰な酸は汗として排出される。
皮膚は消化管ともつながりがあり、消化管の吸収を促進する
皮膚や組織の弾力性を高め、動脈硬化も防ぐ。コラーゲン生成にも関わり関節も強くしてくれる。
「骨」は主にリン酸カルシウムから構成されているが、骨のカルシウム代謝のためにケイ素が必要とされる。
「過剰なカルシウム」を除去する。
「排膿作用」があり、食細胞を活性化する働きもあるので、感染予防に不可欠。
「薬や予防接種をたくさん受けた子供」に重要はレメディ。
*シリカは「No.9ナットフォス6X」の老廃物除去作用をサポート(酸の分解)
*「No.10ナットソーファー6X」とともに抵抗力を高める
[顔]エナメル顔料のような光沢。強い光沢があるか、薄葉紙のような感じで透き
通るような肌、目尻の周辺に小さく枝分かれしたシワがたくさんある(カラ
スの足跡)、耳のわきのシワ
[舌]茶色っぽいネバネバした舌苔、潰瘍性、乾いている
[悪化]冷気、すき間風、湿気、予防接種、薬、夕方ごろ・夜間
[好転]体を温かくすっぽり包む、熱い風呂、休息
<こんな症状に>
[精神]
◎体より頭が勝っているが、考えすぎると悪化する
◎神経質、イライラ
◎おもちゃをピンや針でつつく
◎気難しい
[全般]
◎あらゆる種類の化膿を伴う急性・慢性の炎症
◎皮膚の痒み、皮膚の治りが遅い、潰瘍や膿を作りやすい
◎黄色っぽい、臭い分泌物、足に臭い汗をかく、はげるほどの抜け毛など
◎慢性の副鼻腔炎で膿がある場合
◎静脈瘤、痔(たるんだ血管壁に新たな弾性を与える)
◎血管壁の脆さからくる症状(悪臭の汗、青い斑点の傾向)
◎血液中の尿酸が多い
◎血腫(速やかに消失させる)
◎動脈硬化
◎腺の炎症・硬化(No.1カルクフロアーも参照。場合によっては交互に服用)
◎老化、しわ、しばしば薄めの乾燥した皮膚(顔だけではない)
◎虚弱で栄養失調(食物からの栄養吸収を改善)
◎風邪をひきやすい(免疫系の弱さ)
◎髪、爪、骨、歯(歯肉潰瘍も)
◎骨の変形(リウマチ、関節症など)
◎便秘
◎鼠経ヘルニア
◎結合組織の衰え
◎耳鳴、まぶた・口などの筋肉のピクピクする痙攣など
(注意1)
No.11シリカによって、異物(例えばトゲや破片)を組織から排除しようとする治
癒反応が起こる可能性がある。
身体は、歯のインプラント、人工関節、ペースメーカーなど身体固有のものでない
全てを「異物」とみなす。身体はこれらを、No.11シリカによって誘発された反発
反応によって追い出そうとする。
従って、シリカを使用する際には、望まない治癒反応が引き起こされることがない
かを、前もって調べるべきである。また、結核発病後には使用しないこと!
(注意2)
No.1カルクフロアーは弾性線維用、No.6ケーライソーファーはコラーゲン線維
用、No.11シリカは結合組織細胞用に(例えば、椎間板衰弱、頭を動かすたびにぎしぎし音を立てる首筋の痛み、股関節の痛み)
[妊婦]
◎足の痛みやだるさ
◎乳首の割れ
◎母乳の質が悪く子供が飲まない
[場所]
神経 腺 分泌系 骨 皮膚 耳 爪 髪
◆No.12カルクソーファー6X(硫酸カルシウム)[キーワード]粘膜の浄化
硫酸カルシウムは、とりわけ肝臓、胆のうにあり、代謝を活発にして血液凝固を高める。
粘液を出したり、排泄を促進したりする作用があり、身体を浄化し、結合組織の解毒を行う。
浸潤された細胞を排除し、 体内にあっても活動していない物質に作用し、化膿がひどくなるのを防ぐ(排膿作用がある。傷の治癒や化膿性のプロセスに関連)。
リンパ腺を解毒し、元気づけるよう作用する(「No.9ナットフォス6X」や「No.11シリカ12X」で膿が消えないときにも使用する)。
*カリウム、カルシウム、ナトリウムは、拮抗作用がある(=併用NG)。
[顔]しばしば老人斑や肝斑が、ろうのような黄色~褐色を帯びた、不潔に見える
顔に見られる
[舌]黄色い粘土色の舌苔、舌の両縁に痛い潰瘍が見られることもよくなる
[基調]衰弱と激しい疲労感
[悪化]暖かい
[好転]?
<こんな症状に>
[精神]
◎気持ちがコロコロ変わる
◎不安でイライラしているため、心ここにあらず
◎不平不満が多い
◎山ほどの恐怖感
[全般]
◎炎症の第三段階(化膿性分泌物、皮膚と粘膜の化膿)
副鼻腔や下顎洞の慢性的に化膿した炎症、化膿した扁桃炎・気管支カタル、
化膿しやすい、不快な臭いのする血まみれの化膿したおりもの、歯肉炎、
化膿全般(膿の排出)
◎膀胱炎、腎炎
◎慢性リウマチ(氷の使用が役立つタイプ)
◎骨の成長障害
◎リンパ節炎
◎腫瘍、おでき、吹き出物
◎血液の凝固不足
◎肝臓の問題
◎結合組織の炎症(腕が抜けやすい子供にも使用する)
◎不眠症、記憶力の減退、めまい、痔瘻など
(注意)
化膿している場合には、膿が自然に流出できるようになっている場合にだけ使用す
ること。排膿口がない場合にはNo.11シリカを使用すること!
なお、カルクソーファーの膿を作る特徴は、「No.11シリカ12X」によく似ていま
すし、「No.6ケーライソーファー6X」にもよく似ている。
[場所]
結合組織 腺 粘膜 骨 皮膚